【セグロアシナガバチ編】警戒レベル:中!アシナガバチの種類

セグロアシナガバチの危険性や特徴について

セグロアシナガバチは、日本全域に広く分布するアシナガバチの一種で、他のハチに比べてやや長い脚が特徴です。
比較的穏やかな性格を持っていますが、場合によっては攻撃的になることもあり、その危険性について知っておくことが重要です。
今回はセグロアシナガバチの特徴や危険性、そしてその対策について詳しく解説します。

■ セグロアシナガバチの基本的な特徴

セグロアシナガバチは、体長が約15mmから22mm程度で、他のアシナガバチと比べても中型のハチです。名前の通り、セグロアシナガバチは腹部の背側が黒く、また体全体が黒と黄色の縞模様を持っています。この模様は、特に腹部に顕著であり、他のアシナガバチと区別する際のポイントとなります。
体の形状は細長く、他のスズメバチに比べて脚が長いのが特徴です。飛行時には、脚を垂らして飛ぶ姿が見られるため、これもアシナガバチ特有の特徴として知られています。
セグロアシナガバチは、春から夏にかけて巣を作り、繁殖活動を行います。巣は木の枝や軒下、ベランダの隅などに作られることが多く、外観は紙のような素材で作られた六角形の小さな巣穴が集まった形をしています。巣の大きさは直径10cmほどで、多くの場合、数十匹のハチが生活しています。

巣作りするセグロアシナガバチの女王蜂

■セグロアシナガバチの危険性

セグロアシナガバチの刺傷は非常に痛みが強く、刺された箇所は赤く腫れ上がり、激しいかゆみや痛みが続くことがあります。また、セグロアシナガバチの毒はスズメバチほど強力ではないものの、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。特に、アナフィラキシーショックを引き起こす危険性があり、過去にハチに刺されたことがある人や、アレルギー体質の人は注意が必要です。
アナフィラキシーショックの症状としては、呼吸困難、血圧の低下、めまい、吐き気などが挙げられ、最悪の場合、命に関わることもあります。そのため、もし刺された場合は、すぐに医療機関で診察を受けることが推奨されます。

■セグロアシナガバチから身を守る方法

セグロアシナガバチの巣が家の近くにある場合や、屋外活動中に彼らと遭遇する可能性がある場合には、以下の対策を講じることが重要です。

食品の管理に注意:屋外での食事やピクニックの際には、甘い飲み物や果物はアシナガバチを引き寄せることがあります。食べ物を放置せず、使い終わったらすぐに片付けるようにしましょう。

巣を見つけたら近づかない:セグロアシナガバチの巣を発見した場合、絶対に近づかないようにしましょう。巣が見える場所にある場合は、専門の駆除業者に依頼して安全に取り除いてもらうことが最善です。

明るい色の服を着用する:アシナガバチは暗い色に反応しやすいため、野外活動時には明るい色の服を着ることで、攻撃されるリスクを減らすことができます。

香水や匂いの強い化粧品を避ける:アシナガバチは匂いに敏感です。特に甘い香りや強い香りの化粧品は、彼らを引き寄せる可能性があるため、使用を控えると良いでしょう。

静かに行動する:アシナガバチは急な動きに敏感です。巣の近くでは、静かに行動し、大きな音や動作を避けるようにしましょう。万が一、彼らが近くに飛んできた場合は、手で振り払わず、ゆっくりとその場を離れることが重要です。

まとめ

セグロアシナガバチは、比較的穏やかな性格を持つハチですが、その巣に対しては非常に防衛的です。
彼らとのトラブルを避けるためには、彼らの生態や危険性を理解し、適切な対策を講じることが大切です。
特に春から秋にかけての活動期には、巣を見つけた際の対処や、野外活動時の注意が必要です。
セグロアシナガバチと共存しつつ、安全に自然を楽しむために、これらの知識を役立ててください。

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